デジカメ安すぎ!Optio RZ-10
デフレの影響だかなんだか分りませんが、最近のコンパクトデジカメの安さと言ったら驚いてしまいます。そんな中でもコストパフォーマンスの高そうなのがPentax Optio RZ-10です。たまたま手元に実機が来たので、ちょっとだけレポート。
Optio RZ-10は実売価格10,000円前後ながら、本当に色々な機能が詰まっていて、実は前から気になっていました。実は私、隠れPentaxユーザーで、人生初の一眼カメラはPentax auto110というカセット形のフィルムを使う一眼レフだったのです。auto110についてはPENTAX-fanさんで詳細を見る事ができます。実は私もここでauto110の歴史を知りしました。
閑話休題。
RZ-10の目立つ機能
- 35ミリ判換算で広角28mm~望遠280mm - 10倍ズームです!
- CCDシフト方式の手ぶれ補正機構SRと、電子式手ぶれ補正の両方を搭載 - これでフラッシュ使わなくても良い写真が撮れるかも…。
- 1cmマクロ - 1cmまでモノに寄って撮影ができます。
RZ-10の目立ない機能
- 最高約9.1コマ/秒、最大40コマの高速連写
- “トイカメラ”、“レトロ”など、デジタルフィルター搭載
しかも、物凄く小さい!昔ながらのタバコの箱でサイズ比較をしてみるとこんな感じです。
そう、ほとんどタバコの箱とサイズが同じなんです!
重さは、というと、電池とSDカードを含んで約178g!iPhone4が約137gなので、シャツの胸ポケットに入れても良いんじゃないかという軽さです。
では実際の写りは、というと、やはりレンズが小さいせいか暗い環境には弱いかもしれません。特にISOが上がるとカラーノイズが乗ってきます。
こちら昼間に日光のみで室内にて撮影したものですが、カラーノイズが全体的に乗っているのが分るかと思います(4288*3216のオリジナル画像を半分のサイズにリサイズしてアップしました)。
絞り:f/3.9
シャッタースピード:1/200
ISO:800
もっとも、通常の使用だったら、ISO800にする前にフラッシュを使うでしょうから、これは意地悪な実験かもしれません。
逆にちょっと感動的だったのが、1cmのマクロです。
この写真、なんだか分りますか?iPhoneに付けているカバーなんです(4288*3216のオリジナル画像を半分のサイズにリサイズしてアップしました)。シャッタースピードが遅いのに三脚も使っていなので、若干手ぶれしていますが、面白くないですか?
絞り:f/3.9
シャッタースピード:1/15
ISO:800
この機能だけで結構遊べる事間違いありません。他にも試してみました。
事務所にあったチェスセット。マクロならでは!?
他にも気になる機能としてはデジタルフィルター(白黒、セピア、トイカメラ、レトロ、カラー、色抽出、色強調、ハイコントラスト、トゥインクル、ソフト、明るさフィルター)なんかもあります。もう少し時間があれば室内だけではなく色々撮影してみたいのですが、時間が無くてこれ位しか試せませんでした。
このサイズのコンパクトデジカメなので、当然スナップ専用ですが、十分だなぁなんて思ってしまいます。1年ぐらい前に10,000円程度で買える、それなりのコンパクトデジカメを探したら、GE A1455くらいしか見つからず、1万円でも一応撮れるんだ、と驚いたのですが、RZ-10は撮れるのは勿論、遊べるじゃん!とまたまた驚かされました。
これだけ多機能で面白い製品が、値段は安く売られ、ライフスパンも短くて、となると、デジカメの開発の人は「生んだ喜び」なんて感じられないでしょうね。かわいそうだなぁ…。
PENTAX Optio RZ10 @AMAZON
とにかく簡単にそれなりの写真を撮りたい、ということだったら結構オススメかもしれません。