中国のフォトショップマスター
フォトショップマスターと言えば、アドビのRussell Brown氏がエヴァンジェリスト(伝道師)として有名ですが、中国にも相当な腕前のフォトショップマスターがいるようです。しかも、御年、76歳!
写真好きな私の叔父に若干似ているBaojun Yuan氏は中国写真協会のメンバーで、60歳の時に初めてフォトショップに触ったんだそうです。普通の中国市民には写真の修復が高価すぎるということで、自らPTとスキャナーを購入し、過去9年間になんと2,000枚の写真の修復を行ったんだそうです。しかも、タダ!
何故、タダなのかを問われると、「私の先生は写真の修復方法は教えてくれたが、費用の請求方法を教えるのを忘れていたんだ」と、言う事です。なかなか洒落ています。
それでは早速、彼の手がけた写真をご覧ください。中には写真の修正という枠を超えてしまっているように見えるモノもあります。写真がこんな状態になってしまうというのは一体どういった状況なんでしょうね?水浸しで野ざらし、とかなんでしょうか?
ここまではまだまだ写真修正の範疇かとは思いますが、元の写真が古いために、若干絵画的に修正されています。
この2枚はもう完全に描いていますね。左のオバマ大統領にも見える男性の写真は表情部分がかなり欠けてしまっているので、相当なイマジネーションを必要としたのではないでしょうか?右のカップルの写真はもう元写真からでは人が2人写っているくらいしか判別できません…。良くもまぁ、こんな写真を修正したのものです。
東日本大地震では、どこかの市役所の方が業務時間以外に毎日廃墟となった街へ出ては写真を拾い集め、なんとか掃除して避難所の壁に貼り付けているとTVで見まして、感動(!?)で少々涙したのですが、そういった写真の修復は恐らくこのレベルの技術が必要になってしまうでしょうね。
タブレット無しには成し遂げられないような気がしますが、多分マウスで修復されてるんでしょうね~…。