ヴィム・ヴェンダース演出のCM
映画業界を目指していた私には、師匠と呼びたい映画監督が何人かいます。その一人がヴィム・ヴェンダースです。
最近は映画館に足を運ぶ機会も減ってしまい、彼の作品もまったく見ていないのですが、たまたま彼が演出したビールのCMとメイキングを見つけてしまいました。
Stella Artois – She is a Thing Beauty
最近彼の作品を観ていないので、彼らしい作風なのかそうではないのかまったくわかりませんが、ビールのCMなのにやはり日本とはアプローチが全く違います。彼らしいと言えば、すべての映像に人がいないところでしょうか。メイキング映像でも、「人のいない風景が好きだ」と話しています。
ちなみに、このビールは日本でも購入可能のようです。イギリスでは非常にポピュラーなビールで、CMや雑誌広告が面白いのでも有名です。
ヴェンダースの作品で、私が一番好きなのは、「都会のアリス」です。ヴェンダースは当たり外れが大きいというか、ヴェンダースファンでも作品や時期によって、好き嫌いが結構出る珍しい監督だとは思います。私はストーリー物は勿論ですが、ドキュメンタリー作品(「都市とモードのビデオノート」や「東京画」)も結構好きでした。
映像の作りこみが多分とても好きなんです。最近は一緒に仕事をしていないようですが、撮影監督のロビー・ミューラーが別の監督と組んで創る画もとても好きです。