ザ・ウォーカー早速観てきました!

今日からロードショー公開されたデンゼル・ワシントン主演の「ザ・ウォーカー」早速観てきました!それも朝一番、9:30AM!

朝一番の新宿ピカデリーということで、どこかの雑誌社が出口調査をしていました。質問内容はこのような感じ。

  • 100点満点中何点?
  • 映像
  • 俳優
  • 効果音・BGM
  • 演出

私は結構楽しめました、この映画。と、言う事で、さっきの質問に答えると75点/100点という感じです。ただし、ツッコミどころも少なくない映画なんです、これ。先日も書いたのですが、原題と邦題が違いすぎて、邦題を見ただけではどんな映画かわかりません。映画を観終わった今でも、何故「ザ・ウォーカー」にしてしまうのか疑問が残ります。

設定はかなり無茶苦茶です。詳しい説明もあまり出てこないのですが、「ある本が原因で戦争が起こり、空に穴が開き、地上は焼かれた」、ということなのです。デンゼル・ワシントン扮するウォーカー(後にイーライという名前だとわかる)は、その原因になった本を運んでいる。目的地は「西」…。
設定だけを見ると、世紀末アクションものという感じですが、実際は西部劇でありながら道徳劇なのです。舞台は世紀末のアメリカ中西部らしき荒野。そのせいでより西部劇的に見えてくるのですが、映像的にも街並みなどの見せ方には西部劇を意識しているように見受けられます。ストーリー的にも西部劇のひとつのフォーマットである「流れ者が町に来て、その町の問題を解決し、去っていく」という大きな流れに沿って作られています。

映像について

少しブリーチされたような映像は荒廃した街並みや荒野、そして荒くれ者たちを映し出しているのに非常に美しいです。カット全てがまるでポスター用に撮影されたように見えるくらいです。特に室外の映像は秀逸だと思います。ただ、私はブリーチされた映像に途中で少し飽きました。とても綺麗なんですけどね。それと最後の方で、酷い合成が数カット混じります。その部分は本当に酷かった。しかも、そのカットが絶対必要かと言えば無くても話は繋がるので、そこにそのカットを入れた意味がよくわかりません。本当に勿体ない…。

俳優について

俳優は良かったですねー。デンゼル・ワシントンはいつも通り良くて、ゲーリー・オールドマンも名前通り、年老いても未だ悪!しかも今回は狂人ではありません。そして驚いたのがトム・ウェイツが出ていたこと。しかも普通に町の店主役です。この時点で私はとても嬉しいのですが、ジェニファー・ビールス、マイケル・ガンボンも出演しています。そして大事な役どころでミラ・クニスという女優が出ていて、彼女がなかなか良かったのです。ちょっと調べたら第二のアンジェリーナ・ジョリーと呼ばれているとか。確かに強そうな雰囲気や、顔つきが似てるかもしれません。

効果音・BGMについて

私の75点/100点のマイナスに貢献したのが、効果音。同じ雰囲気の不協和音系効果音というかBGMがひたすら流れるのです。音楽が好きではないということではなくて、常にそれが流れていたのが嫌だったのです。冒頭でAl GreenのHow Can You Mend A Broken Heartをイーライが聞くのですが、それが彼にとっての至福の時であるように、私にも嬉しい時でした。
ちなみに、このサウンドトラックはAtticus Rossという人の作品で、なんとBomb The Bassのプログラミングなどをしていた人のようです。アンビエントやインダストリアルが好きな人には良いかもしれません。

演出について

ヒューズ兄弟という双子の兄弟が監督をしています。私は初めて彼らの作品を観ました。私と同い年のようです。
ハリウッド映画なので、公開するためには色々と制約があるかとは思います。その中でも時間の縛りというのは厳しいと良く聞きます。この「ザ・ウォーカー」も結構削られているのかなと感じました。興味深そうなキャラクターを作り上げても、そのキャラクターを掘り下げないのです。例えばカーネギー(ゲーリー・オールドマン)は西部劇でよく見かける町の実権を握る大ボスです。しかし、彼は自分の権力を守るために例えばムッソリーニの本を読んでいたりするのです。そのように変わった(!?)悪役なのに、そのヒントしかでてきません。

欧米的な感覚を当然ながら日本人は持ち合わせていないわけで、そういった意味では少々難しい映画になってしまうかもしれない「ザ・ウォーカー」ではありますが、私は大分楽しめました。なんと言っても75点/100点です。ただ、アクション映画風なプロモーションは何処か的外れで、実際はもう少し道徳劇な要素が強いのです。しかし、映画会社がアクション映画としてプロモーションしてしまいたい気持ちも良くわかります。何故かを書き始めるとネタばれなので書きません。

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2 Comments Leave yours

  1. http://www.cinematoday.jp/page/N0025160
    こんどはAKIRAですって。

    そういえば僕も先々週くらいに似たような事してOUTRAGEみました。

    最近SAW6みた ケーブルでそしたら、SAW7 3Dだってねアメリカで10月ごろ公開らしいです。

    そのついでに、夜中にパリ18区もみた。
    ウクライナのオネーチャンきれいでした。
    若干ストーリーはstranger than paradiceのフレンチ事件系解釈的な感じです。これもカンヌとってるんだよね。
    けっきょくにたものがとおる?
    支離滅裂なコメントですみません。

  2. admin #

    AKIRAか。

    どうなんでしょうねぇ、あの世界観を実写にするのは。あまり想像がつきません。日本の漫画を実写化するというと、話題だったドラゴンボールが思い出されますが、かなりの悪評でしたからねぇ。

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